アヒルと鴨のコインロッカー
いま映画化もされて話題になった『アヒルと鴨のコインロッカー』を読みました。
作者は私も贔屓にしている伊坂幸太郎さん。あらすじは
「引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の美青年。
初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ち掛けてきた。
彼の標的は―たった一冊の広辞苑。
僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万円の教材を買いそうになった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。
しかし決行の夜、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に立ってしまったのだ!四散した断片が描き出す物語の全体像は?注目の気鋭による清冽なミステリ。」
てなお話。
”非現実世界”っていう伊坂作品に共通する世界観はあったけれど、『ラッシュライフ』や『オーデュボンの祈り』などから感じられる伊坂さんらしさがあんまし感じられなかったのは僕だけだろうか??
また、この作品は主役が誰か、ということが全くわからない。ラッシュライフも主役が明記されていないが、この点で見ると伊坂作品っていうのはFINAL FANTASY6的な要素を持っているのかもね。主役がわからない=誰もが主役、という見方が出来る。
この作品を面白くしている、という点で僕は主人公は河崎だと思っている。
自分が選んだ道を突き進み、その運命に身をゆだねる。因果応報、そんな言葉を残した彼の存在は儚くも美しい。ただの女好きなはずなのにここまで心を寄せられる存在というのは驚きである。
ただ先にも述べたとおり『ラッシュライフ』の印象が強すぎるせいで、刺激があまり感じられない。マイセンの8ミリを先にすってて3ミリに変えてもぜんぜん刺激が足りない。そんな感じかな?
読むんなら超傑作『ラッシュライフ』の前にこちらを読むことをおすすめ。
評価:★★★☆☆
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